端的に言うと、バトエンが「鉛筆としての機能面」と「おもちゃとしてのバランスの良いゲーム性」を兼ね備えているので、その他ドラクエの人形・フィギュアやカード等のグッズよりも愛され、20年もの間、発売され続けたのだと思います。
他にも、人気だった理由を考えたいと思います。
ドラゴンクエストという人気コンテンツ
何と言っても、ドラゴンクエストという大人気ゲームのキャラクターだったから人気が出たのだと思います。鳥山明の描いた愛嬌のあるモンスターは小学生にドはまりだったと思います。モンスターの数も余裕で100種類以上あるので商品化しやすかったと思います。おもちゃなのに合法的に学校に持っていける
バトエンは、言うまでもなく鉛筆という名ばかりのおもちゃです。「鉛筆としての機能」を有しているので、おもちゃなのか鉛筆なのか学校の先生を悩ます微妙なグッズでした。普通は学校におもちゃを持っていくことはできませんが、「鉛筆」と主張して学校に持って行くことができました。ただ、さすがに学校側も黙認できる限界があります。
削ってれば文房具、削ってなければおもちゃ扱いで没収したり、授業中に遊んでしまう馬鹿者のせいで、バトエン禁止令が出てしまったりしたと思います。
私も小学生の頃、先生に没収された経験があります。
(俺のソルジャーブル、、、今でも覚えています。)
全国の小学校の間で、バトエンを没収されるのは最早恒例行事だったことでしょう。
無慈悲な先生に、教室内の鉛筆削りで無理やり削らされた人もいたと思います。
学校とのせめぎ合いの中で20年も発売され続けたのは凄いですね。
シンプルなルール
全鉛筆共通してHPが100だったこと、●と★の2種類だけに分けたことが小学生低学年からでも遊びやすく、絶妙なシンプル具合が流行した一つの要因だったと思います。(特大サイズのキングバトルえんぴつはHP200でした。)もし、これが鉛筆ごとにHPが違ったり、キングバトルえんぴつのように▲マークの鉛筆があると、バトルが複雑化し遊びにくかったと思います。
10分間の休み時間と言う中で、2~3回のバトルが楽しめるというサクサク感がちょうど良い感じでした。
ただ、シリーズが進むごとに付加要素がドンドン増えてきました。1ターン中に「もう1回ふる」の面が増え、二段階式のバトエンが多くなってきたり、バトエンGPあたりになってくる(パーティバトル)と、鉛筆を3本用意する必要があり、1回のバトルに時間がかかるようになり、徐々にサクサク感が減ってきました。
4回もふると時間がかかる。 |
おしゃれなデザイン
キラキラ鉛筆のように鉛筆の装飾が優れていたのも、人気を支える要素だったと思います。詳しくは【バトエンのデザイン】の記事を見てください。
以上、なぜバトエンが流行したかの考察でした。
バトエンが生産終了して、時代も令和になりましたが、また発売する日は来るのでしょうか?
現代社会は、スマホで何でも楽しめる時代なので、バトエンが発売されても現代の小学生には見向きもされない気がします。
大人になった今、物好きなコレクターが懐かしのレトロ商品として細々と売買されるのが関の山かもしれません。バトエン好きにとっては寂しい限りです。